ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

初心者にオススメなジャズ入門アルバム ランキング ベスト100選+α

最終更新日:2019-10-20

順不同です。随時追加更新中です。

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ジャズやブラジル音楽が好きです。ふーん、これはジャズなのか、という名盤から、うん、これはジャズじゃないね、という名盤まで。ご意見・ご感想などがあればTwitterまで。@elenco

カーン・ジャマル Khan Jamal Creative Arts Ensemble - Drum Dance To The Motherland (1973)

Khan Jamal Creative Arts Ensemble ‎– Drum Dance To The Motherland (1973)

カーン・ジャマル・クリエイティブ・アーツ・アンサンブル|ドラム・ダンス・トゥ・ザ・マザーランド

Genre:ジャズ
Style:フリー、ダブ
Recording:1972
Release:1973
Label:Dogtown Records
Billy Mills (b), Dwight James (ds, cl), Alex Ellison (ds, per), Mario Falgna (ef), Monnette Sudler (g), Khan Jamal (vib, cl)

英国 FACT Magazineの70年代ベスト・アンダーグラウンド・ジャズ・アルバム20選にも選ばれし怪奇ライブ・アルバム。その内容は極上のコズミック・スペース・ダブ・フリー・ジャズ。84年にヘヴンリーな「Infinity」を吹き込んだ人物と同じですか?と思ってしまうくらい。オリジナルは1972年に300枚のみプレスされたレア盤で、2009年に EM Records が再発してくれました。

カーン・ジャマルはヴィブラフォン、マリンバ奏者。バイヤード・ランカスターやビル・ルイスと共にフィラデルフィアのジャズ・シーンの屋台骨を担った人物。なんでもサン・ラ Sun Ra やジェフ・ギルソン Jef Gilson とも交流があったらしい。

兎にも角にもジャズという括りに縛られない音像が凄い。冒頭の「Comic Echoes」なんてもう演奏っていう演奏はしてないですから。それでもビヨーン、ボヨーンとダビーなエフェクトが飛び交うわけで、フリー・ジャズですら括れない感じです。トラック 2、タイトル・トラックの「Drum Dance」でやっとそれらしい演奏が始まります。ここからが本番。いなないてるホーン隊と、ポリリズミックなパーカッション、中盤から参戦するマリンバのどれもがそこではないどこかと交信していると思える様は、Art Ensemble of Chicago がダビーにリミックスされた感じを思い浮かべるのが手っ取り早いです。超絶かっこいいですよ。

ちなみにこのライブの入場料は75セントだったらしいです。

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英国ジャズのエッセンス Michael Garrick w/ Norma Winstone - The Heart Is A Lotus (1970)

Michael Garrick - The Heart Is A Lotus (1970)

マイケル・ガーリック - ザ・ハート・イズ・ロータス

Genre:ジャズ
Style:ブリティッシュ、モード・ジャズ
Recording:1970
Release:1970
Label:Argo
Art Themen (cl, fl, ss, ts), Jim Philip (cl, fl, ts), Coleridge Goode (b), Dave Green (b), Trevor Tomkins (ds), Ian Carr (tp. fh), Don Rendell (fl, ss, ts), Michael Garrick (key), Norma Winstone (vo)

この前夜1968年にBBC Jazzに吹き込んだ発掘音源「Prelude To Heart Is A Lotus」を以前紹介しました。これはその本編。プレリュードとは完成度が違う、英国ジャズのエッセンスがぎっしりと詰まった歴史的名盤です。

チェンバロで始まる冒頭タイトル・トラック「The Heart Is A Lotus」は言うに及ばず、このアルバムの主人公といえるノーマ・ウィンストンが七面六臂の活躍。トラック 2「Son By The Sea」への繋がりが素晴らしい。ボーカル無しのインストはドン・レンデル、イアン・カー、アート・シーメン、ジム・フィリップのソロの応酬が気持ちよく、捨て曲なし。

トラック 3「Torrent」はこれぞ英国ジャズなバップ・ナンバー。トラック 4「Temple Dancer」はオリエンタルなテーマを中心に据え、序盤はマイケル・ガーリック、中盤以降はイアン・カーやドン・レンデルらホーン勢が、終盤にかけてマイケル・ガーリックとノーマ・ウィンストンも加わる叙情詩。トラック 4「Blues On Blues」への流れも緩でつながりつつ、今度はモーダルな演奏へ。ホーン隊のソロが聴きどころ。

アルバム中盤から終盤にかけては一曲の中でのドラマがより顕著になり、緩急緩の展開から耳が離せない。

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ロマーノ・ムッソリーニ Romano Mussolini Trio - Mirage (1974)

Romano Mussolini Trio - Mirage (1974)

ロマーノ・ムッソリーニ・トリオ|ミラージュ

Genre:ジャズ
Style:イタリアン・ジャズ、レア・グルーヴ
Recording:1974
Release:1974
Label:PDU
Glauco Masetti (as), Piero Montanari (b), Roberto Spizzichino (ds), Romano Mussolini (fr), Tullio de Piscopo (per)

ベニート・ムッソリーニ(あのイタリア元首相)の息子として生まれたロマーノ・ムッソリーニ。政治とは無縁でむしろジャズ・ピアニストや画家、それに売れない映画プロデューサーとしてよく知られていたらしい。ジャズ・ピアニストとしてはヌンツィオ・ロトンド Nunzio Rotondo のクインテットで1956年にデビュー。この作品は70年代の電化作品で、フェンダー・ローズにエレクトリック・ベースとパーカッションを配したいかにもレアグルで人気のありそうな編成となっています。

デューク・エリントン作のトラック 1「The Twitch」はフェンダー・ローズが端正にスウィングするライトなノリ。そのままオスカー・ピーターソンへのオマージュ「Omaggio A Oscar Peterson」もエレピ・スウィング。元々スウィングやバップ感が持ち味のピアニストなので、これはもしかするとレアグル人気盤にありがちなキラー・チューンが1~2曲あって、それ以外は結構フツーという感じですか、と聴きすすめていくわけです。

トラック 4「Hong Kong」でがらっと空気感が変わって、ラロ・シフリンのような妙にシリアスな雰囲気がナイス。続けてタイトル・トラック「Mirage」はベースが引っ張るエレピ・ジャズ・ファンク。これがキラー・チューンですね!そのまま「Blues For Alexandra」「Archel's Lullaby」もライトなファンクでいい感じ。中盤から終盤まで飽きさせないで聴かせてくれる好盤です。

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ロイド・マクニール Lloyd McNeill - Treasures (1976)

Lloyd McNeill - Treasures (1976)

ロイド・マクニール - トレジャーズ

Genre:ジャズ
Style:ブラック・ジャズ
Recording:1975
Release:1976
Label:Baobab Record, Soul Jazz Records
Cecil McBee (b), Brian Brake (ds), Portinho (ds), Lloyd McNeill (fl), Ray Armando (per), Dom Salvador (p)

内容最高、ジャケット最高、リイシュー最高、と三拍子揃ったロイド・マクニールの76年作品。2019年、Soul Jazz Records が1,000枚限定でヴァイナル・リイシューしてくれました。ロイド・マクニールはこれで3rdアルバム「Washinton Suite」に続いて二枚目の紹介になります。

ブラック・ジャズの重要人物セシル・マクビーが参加しているのは分かる…けど、ブラジリアン・ピアニスト=ドン・サルヴァドールはどちらからいらしたのでという疑問が大いに残りますが、そこはそこに至る人脈があったんでしょうね。もう1975年ですし。この後、Dom Um Romao や Naná Vasconcelos などとコラボレーションをすることを考えても。

冒頭「Griot」は幽玄なロイド・マクニールのフルートもいいですが、本命はセシル・マクビーの変幻自在のリズムとそれを起点として発生してくるリフ。ドン・サルヴァドールのピアノもとてもいい。ロイド・マクニールの他のアルバム、例えばベースとのデュオ・アルバムを聴くと分かるのですが、たぶんロイド・マクニールはミニマルなベースラインの上で吹くのが好きなはず、だと。生き生きと吹いていますね。一曲目にしてアルバム・ハイライトと言い切ってしまいます。

ドン・サルヴァドールのペンによるトラック 3「Salvation Army」、この多幸感はもうレア・グルーヴ。自分の作だけあってドンのソロもやはり前の2曲よりも断然いい。ラストはスタンダードの「You Don't Know What Love Is」で締めくくり。

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