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エチオ・ジャズ最高峰!ムラトゥ・アスタトゥケ Mulatu Astatke of Ethiopia (1972)

Mulatu Astatke - Mulatu of Ethiopia (1972)

Mulatu Astatke - Mulatu of Ethiopia

Genre:ワールド、ジャズ
Style:エチオ・ジャズ、レア・グルーヴ、フリー
Recording:1972
Release:1972
Label:Worthy Records

エチオピア出身のヴィブラフォン奏者ムラトゥ・アスタトゥケが1972年、エチオピア航空をバックに米ワージー・レコード(ギル・スナッパー Gil Snapper 主宰)に吹き込んだエチオピアン・ジャズの大傑作。ジャケットはサイケデリックにコラージュされてしまったご本人。笑顔が不気味さに拍車をかけてますが、本当はこんな風にサイケにされるとは思ってなかったのでは。結果的に伝説の一枚としてふさわしいジャケットになったわけですが。左下には「ETHIOPIAN AIRELINES - Goint to great lengths to please」と書いてあります。

10代でイギリスに渡って工学を学び、その後バークリー音楽大学に留学するのですから相当裕福な家庭だったのでは。真のミクスチャーの出自としてはマイルス・デイヴィスと同じ匂いがします。

ミクスチャーというのは90年代にロックで人口に膾炙するようになったと思いますが(主に米の黒人音楽と米の白人音楽もしくは楽器のミックス)、エチオピアのメロディーとラテンのリズム、アメリカのジャズのイディオム、それらをミックスした聴いたことのあるようなないような換骨奪胎ぶりは見事。

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