独モダン・ジャズの最高峰!ロルフ・キューン Rolf Kühn - Solarius (1965)
Rolf Kühn Quintet - Solarius
- Genre:ジャズ
- Style:ユーロ・ジャズ、モード・ジャズ
- Recording:1964
- Release:1965
- Label:AMIGA
- Rolf Kühn (cl), Michael Urbaniak (ss, ts), Joachim Kühn (p), Czeslaw Bartkowski (ds), Klaus Koch (b)
ジャズ初心者にどのアルバムを貸せばよいか、というのはご存知の通り非常に難問で、考えれば考えるほど泥沼にハマって、結局スウィング・ジャーナル的なアルバム選になってしまうってことありませんか?泥沼にハマる原因として考えられるのが、まず普遍的なジャズ史的名盤があって、それと自分の趣味をうまく折衷できるのではないかという考え方が前提としてあるからではないか、ということ。普遍的なジャズ史観があるという考えをなんとなく抱いているジャズ・ファンというのは多い気がしていて、ジャズ初心者はジャズ喫茶でかかってそうなジャズを頭に思い浮かべているんじゃないか、という先入観もあると思いますね。
ロルフ・キューンが弟のヨアヒム・キューンやマイケル・ウルバニアク(ミハエル・ウルバニアク)らと真正面からモダンに取り組んだこのアルバムには、知る人ぞ知るレア盤とか、コルトレーンの影響を受けたとか、玄人向けなキャッチが色々と飛び交いますが、文脈を無視して普通に聴いてみればそれらがあまり説得力がない説明文だと気付かされます。このクインテットが黒人的なブルーズ色がないというか、そういうスケールを使ってないのがヨーロッパ性に拍車をかけているところはありますが、特にジャズ・ファンが飛びつきそうなキャッチを使わなくても、フツーに初心者にもオススメの名盤です。