英国フォーキー・ジャズ・ロック リコッティ & アルバカーキ Ricotti & Albuquerque - First Wind (1971)

リコッティ & アルバカーキ|ファースト・ウィンド
- Genre:ジャズ
- Style:ジャズ・ロック
- Recording:1971
- Release:1971
- Label:Pegasus
- Frank Ricotti (vb, as), Michael Albuquerque (g, vo), John Taylor (p), Chris Lawrence (b), Trevor Tomkins (ds)
ロック方面でリック・ウェイクマン、キャラバン、カーヴド・エアー、クリス・スペンディング、ヴァンゲリスなどと、ジャズ方面ではニール・アードレー、マイク・ギブス、ノーマ・ウィンストンなどと一緒に仕事をすることになるフランク・リコッティと、このアルバム後、1972年~74年にかけてELO エレクトリック・ライト・オーケストラにベーシストとして参加するマイケル・アルバカーキの双頭リーダー作。サイドを固めるのはジョン・テイラー、クリス・ローレンス、トレヴァー・トムキンズともはや死角なし。
ビッグ・ネームを並べてみると、ブリティッシュ・ジャズ・ロック~プログレッシヴ・ロック好きの触手を動かすこと間違いなしの一枚となっていますが、そこから想像する音はたぶんかなり英国ジャズ・ロック。でもこのアルバムは「フォーキー」という形容詞を入れたように、ヒッコリー・ウィンド Hickory Wind がジャズをやったらこんなアルバムになるかな、というそんな音楽性です。
アルバム中最もジャジーなトラック 1「Ratsa (Don't Know Why)」を皮切りに(この曲だけちょっと浮いている)、トラック 2 はアルバカーキのかすれたソウル・ボイスがよく似合う James Taylor の「Lo And Behold」の黒っぽいカバー。リコッティのヴァイヴとジョン・テイラーのエレピがすごく気持ちいい。ブルー・アイド・ソウルな「Go Out And Get It」「New York Windy Day」「Bobo's Party」「Old Ben Houston」。The Lovin' Spoonful の「Didn't Wanna Have To Do It」は、アコースティック・ギターとウッド・ベースがアルバカーキの歌声を引き立てて名カバーといえる仕上がり。
