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ロイド・マクニール Lloyd McNeill - Treasures (1976)

Lloyd McNeill - Treasures (1976)

ロイド・マクニール - トレジャーズ

Genre:ジャズ
Style:ブラック・ジャズ
Recording:1975
Release:1976
Label:Baobab Record, Soul Jazz Records
Cecil McBee (b), Brian Brake (ds), Portinho (ds), Lloyd McNeill (fl), Ray Armando (per), Dom Salvador (p)

内容最高、ジャケット最高、リイシュー最高、と三拍子揃ったロイド・マクニールの76年作品。2019年、Soul Jazz Records が1,000枚限定でヴァイナル・リイシューしてくれました。ロイド・マクニールはこれで3rdアルバム「Washinton Suite」に続いて二枚目の紹介になります。

ブラック・ジャズの重要人物セシル・マクビーが参加しているのは分かる…けど、ブラジリアン・ピアニスト=ドン・サルヴァドールはどちらからいらしたのでという疑問が大いに残りますが、そこはそこに至る人脈があったんでしょうね。もう1975年ですし。この後、Dom Um Romao や Naná Vasconcelos などとコラボレーションをすることを考えても。

冒頭「Griot」は幽玄なロイド・マクニールのフルートもいいですが、本命はセシル・マクビーの変幻自在のリズムとそれを起点として発生してくるリフ。ドン・サルヴァドールのピアノもとてもいい。ロイド・マクニールの他のアルバム、例えばベースとのデュオ・アルバムを聴くと分かるのですが、たぶんロイド・マクニールはミニマルなベースラインの上で吹くのが好きなはず、だと。生き生きと吹いていますね。一曲目にしてアルバム・ハイライトと言い切ってしまいます。

ドン・サルヴァドールのペンによるトラック 3「Salvation Army」、この多幸感はもうレア・グルーヴ。自分の作だけあってドンのソロもやはり前の2曲よりも断然いい。ラストはスタンダードの「You Don't Know What Love Is」で締めくくり。

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