ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye - You're The Man (2019)

Marvin Gaye - You're The Man

マーヴィン・ゲイ|ユアー・ザ・マン

Genre:ソウル
Style:ニュー・ソウル
Recording:1972
Release:2019
Label:Tamla, Motown, UMe

これが本当に全曲未発表曲で固められた正真正銘の幻の作品だったらもっと話題になったに違いない…そう思わずにいられないほどの楽曲のクオリティ。稀代の名盤「What's Going On」と「Trouble Man」を結ぶミッシング・リンクとして名高いけれど、このアルバムが1972年当時にどこまで構想されていたのか、制作が進行していたのかよく分からない。最終的には、2019年のマーヴィン・ゲイ80歳の誕生日にリリースされた本作は、悪く言ってしまえば既発曲のコンパイル版ということになってしまう。でもそれでいいのでしょうか、という一抹の疑念が、やはりこのクオリティからは喚起されてくることもまた真実です。その辺りの詳細は音楽ライターの方に譲るとしましょうか。

「What's Going On」のポリティカルな面、そして音楽性も受け継いだ冒頭「You're The Man」、トラック 2「The World Is Rated X」だけで名盤入り確実なのに、ダメ出しで「Where Are We Going?」までグッとハートを掴むわけです。

その「Where Are We Going?」、それとい「Woman of The World」はフレディー・ペレン Freddie Perren とフォンス・ミゼル Alphonso "Fonce" Mizell がプロデュースをしていて、ここがジャズ畑と絡んできます。フォンス・ミゼルは言わずとしれたラリー・ミゼル Larry Mizell とミゼル兄弟で Sky High Production で数々のジャズ・ファンク~レア・グルーヴの名作をプロデュースしたレアグル・ファンにはお馴染みの二人。ボビー・ハンフリー Bobbi Humphrey や、ジョニー・ハモンド Johnny Hammond、ゲイリー・バーツ Gary Bartz、そして御大ドナルド・バード Donald Byrd の電化ファンク期の屋台骨を支えた人物。

アルバム全体の統一感はいわゆるオリジナル・アルバムからは遠ざかってしまいますが、別にマニア向けでもなくて絶対に楽しめる好盤ですよ。

@ 管理人
Webデベロッパー
ジャズやブラジル音楽が好きです。ふーん、これはジャズなのか、という名盤から、うん、これはジャズじゃないね、という名盤まで。ご意見・ご感想などがあればTwitterまで。@elenco