ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

サン・ラーが到達した大惑星の一つ Sun Ra - Lanquidity (1978)

Sun Ra - Lanquidity

サン・ラー|ランクィディティ

Genre:ジャズ
Style:ブラック・ジャズ、電化ジャズ
Recording:1978-7
Release:1978
Label:Philly Jazz
Marshall Allen (as, ob, fl), Julian Presley (bs), Danny Thompson (bs, fl), Richard Williams (b), Ego Omoe (bc, fl), James Jacson (bss, fl, ob), Artaukatune (congas), Dale Williams (g), Disco Kid (g), Luqman Ali (per), Michael Anderson (per), Sun Ra (key), John Gilmore (ts), Eddie Gale (tp), Michael Ray (tp, fh)

79年6月録音のドゥープな傑作「Strange Celestial Road」を以前紹介しましたが、こちらはその一年弱前にアーケストラ御一行がNYのブランク・テープス・スタジオで録音された極めつけの一枚。サン・ラーによるスペース・ジャズの一つの到達点といっていいでしょう(いいですよね)。

この世にはきみの知らない世界がまだまだたくさんあるんだよ
やつらはきみと話をしたがってる

そうサン・ラーは囁くのですが、いやいや、話したがってるのはあなたですよね、と突っ込みたくなるそんなご愛嬌もある作品です。

反復するリズムとベースラインの上をたゆたう、フレーズともなんとも言えないサン・ラーのエレピ。サン・ラーの十八番の静と動のトリップ感やエキゾチシズムは鳴りを潜め、一定の音圧の中で繰り広げられるアシッドでミステリアスな宇宙旅行。洗練を極めたジャズ~クロスオーヴァーともいえなくないサウンドに、誰しもが驚く、というかブラインドで聴いたらサン・ラーだって分からないかもしれません。サン・ラーによるサン・ラーらしくないというところがサン・ラーらしい一大惑星絵巻でございます。

@ 管理人
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