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ジャズの名盤探検隊

名曲「Made In Spain」収録 ロルフ・キューン Rolf Kühn - Connection '74 (1974)

The Rolf Kühn Group - Connection 74 (1974)

The Rolf Kühn Group - Connection '74

Genre:ジャズ
Style:ジャズ・ロック、電化ジャズ
Recording:1973
Release:1974
Label:MPS
Palle Danielsson (b), Rolf Kühn (cl), Daniel Humair (ds), Toto Blanke (g), Joachim Kühn (p), Randy Brecker (tp)

ロルフ・キューンのアルバムを紹介するのもこれで3枚目。60年代独モードの集大成的作品「Solarius」、75年発表の「Total Space」を以前は紹介しました。その「Total Space」の前年にリリースされたこのアルバムは、「Total Space」ほどサイケデリックではなく、その分、電化ジャズの格好良さがストレートに表出している大傑作となっています。ゲストとしてランディ・ブレッカーが参加しているのも勿論見逃せません。

5曲中4曲はロルフによるもので、ラストを締めくくる「Music For Two Brothers」のみが弟のヨアヒムのペン。このトラックがヨアヒムのフリー・インプロヴィゼーション志向を反映して、アルバム中ちょっと浮き気味です。なので聴きどころはロルフのペンによるトラック1~4になるかと思います。

冒頭の電化ジャズ・ファンク・ロック「Made In Spain」…チック・コリア(リターン・トゥ・フォーエヴァー)の「Spain」を意識している?は、肝になっているのがベース・ライン。このロック・イディオムのベース・ラインが全てのグルーヴを請け負って、ヨアヒムのエレピが伴奏をクールに決めてくれるので、各人のソロが生き生きと躍動しています。ロルフのクラリネット・ソロに続くのがランディ・ブレッカーのトランペット・ソロで、ここで早くもアルバムのハイライト。続くヨアヒムのエレピ・ソロもイカしています。

トラック 2「German Country」、トラック 3「Zest」に至ってもテンションは下がらず、ベースがアコースティックに持ちかえたり、展開もジャズ寄りになり、特に「Zest」は本場USモードを思わせます。

トラック 4「Things Are What They Used To Be」は11分に及ぼうかとする大作で、このアルバム2度目のハイライト。トト・ブランケのギターが炸裂し、ダニエル・ユメールのドラムも大活躍。グループのテンションは最高潮に達します。

それにしてもこのジャケは何を表現しているのでしょうか。まるでイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンドのエルドン Heldon のアルバムを彷彿とさせて、それはそれでアリかなと思います。

@ 管理人
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