Brendan Eder (ds, synth), Henry Solomon (as), Sarah Robinson (fl), Amber Wyman (bassoon), Vincent Camuglia (cl), Logan Kane (b), Sam Wilkes (b), Paul Curtis (bassoon), Andrew Leonard (cl), Adam Ratner (g), Colleen Green (vo), Veronica Bianqui (vo)
良質の音楽を提供しながら、まだまだ名前の知られていないアーティストはたくさんいるものです。今やフィジカルにはディストリビュートせず、Bandcamp などで配信をするのがスタンダードになってきつつあります。前回の記事で取り上げたブルーノ・メジャー Bruno Major のように配信から大ヒットするようなミュージシャンもいますが、そういうアーティストは多分一握りに限られるのでしょう。多くのミュージシャンに発表の場が自由に与えられているのは素晴らしいですが、なんでもかんでも可能なポスト・モダンの時代に広く受容されることはむしろ以前より難しくなっているのかもしれません。
ブレンダン・エダーもまだこれから広く知られるようになる人でしょう。ペンギン・カフェ・オーケストラ Penguin Cafe Orchestra が「Niun Niggung」時代のマウス・オンマーズ Mouse On Mars と合体したかのような不思議なサウンドが特徴。サム・ウィルクス Sam Wilkes 参加作品。
ジョン・ケージ John Cage という名前を聞くと多くの人が、奇抜な発想で20世紀音楽をアメリカから牽引したというイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。4分33秒しかり。たしかにそういう面もありますよね。でもそれだけじゃないんです。ジョン・ケージという人の音楽はとても美しい側面があります。その美しさを味わうためのアルバム選をここでは不定期に更新していきます。