ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン Hannibal Marvin Peterson - Children of The Fire (1974)

Hannibal Marvin Peterson - Children of The Fire (1974)

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン|チルドレン・オブ・ザ・ファイアー

Genre:ジャズ
Style:スピリチュアル・ジャズ、フリー・ジャズ、ポスト・コルトレーン
Recording:1974
Release:1974
Label:Sunrise Records
Richard Davis (b), Diedre Murray (cello), David Amram (cd), Lawrence Killian (per), Billy Hart (ds), Barbara Burton (per), Marvin Tuten (per), Michael Cochran (p), Art Webb (pf), Marvin Tuten (sit), Barbara Burton (ds), Hannibal (tp), Judith Graves (viola), Julius Miller (viola), Myung Hi Kim (vl), Rynae Rocha (vl), Stanley Hunte (vl), John Blake (vl), Alpha Johnson (vo)

ハンニバル・マーヴィン・ピータソン。ギル・エヴァンス Gil Evans やファラオ・サンダース Pharoah Sanders のバンドでトランペッターとして活躍しながらも、自らのリーダー作をリリースしてくれるレーベルが見つからず、自主盤としてリリースせざるを得なくなったアルバムがこれ。時は1974年、時代は既にフュージョン全盛に足を突っ込んでいるにも関わらず、コルトレーンの後継者を名乗るブラック・ジャズはたぶん行き場を失いつつあったのでしょう。

時はベトナム戦争敗戦を受け、事後処理に追われているアメリカ。このアルバム「Children of The Fire(戦火の子供たち)」というタイトルが暗示するのは、ベトナムで失われた子供たちへの鎮魂であり、それからを生きる子供たちへのホープであったに違いなく、各楽曲のタイトルはその祈りの言葉を具体化したものとして受け取れます。

  1. Forest Sunrise
  2. Rhythm Ritual
  3. Song of Life
  4. Prelude
  5. Prayer
  6. Aftermath
  7. Finale

西欧からの有色人種への攻撃に対して無関心でいないというのはスピリチュアル・ジャズの一つのテーマ系で、ハンニバルに絶大な影響を及ぼしたジョン・コルトレーンも例えば「Alabama」「Dakar」で黒人アイデンティティへの気付きを自他共に促すなど、逆に言えばコルトレーンの後に続く彼の影響下にあるミュージシャンは人種問題と向きざるを得なかったわけで、そのアイデンティファイングが個々の裁量によってピースフルだったりヒーリングだったりと繋がっていくのかな、と。

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