ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

英国ジャズ名盤 ジョン・サーマン John Surman - How Many Clouds Can You See? (1970)

John Surman - How Many Clouds Can You See?

ジョン・サーマン|ハウ・メニ・クラウズ・キャン・ユー・シー?

Genre:ジャズ
Style:ブリティッシュ・ジャズ、フリー、ビッグ・バンド
Recording:1970
Release:1970
Label:Deram
Mike Osborne (as), John Warren (bs, fl), John Surman (bs, ss, b-cl), Barre Phillips (b), Harry Miller (b), Alan Jackson (ds), Tony Oxley (ds), John Taylor (p), Alan Skidmore (ts, fl), Chris Pyne (tb), Malcolm Griffiths (tb), Dave Holdsworth (tp), Harold Beckett (tp, fh), George Smith (tuba)

英国ジャズの立役者の一人、ジョン・サーマン。初めて出会ったのは、知り合いの作ったカセットテープに名作「Morning Glory」からのトラックが入っていたのを聴いた10代の頃。それで「Morning Glory」を足繁く探していて、中々出会えなかったので、しょうがなく御茶ノ水のユニオンで中古で手に入れたのがこのアルバム「How Many Clouds Can You See?」。

ちょうど同じ頃、スタジオ・ボイスの何かの特集で竹村延和アルバム10選があって、そこにマイク・ウェストブルック Mike Westbrook の「Love Songs」が掲載されていました。それがきっかけで、同時期に英国ジャズのもう一人の巨頭も知ることになりました。

実はこの英国ジャズを代表する2枚のアルバムは、どちらも1970年に吹き込まれ Deram からリリースされた、どこか兄弟のようなアルバム。ジャズ・ロックと形容されることもある、70年頃の英国ジャズの空気感が真空パックされています。

さて、「How ~」に話を戻すとメンツが凄い。マイク・オズボーンやジョン・ウォーレン、アラン・スキッドモア、ハリー・ベケットらのホーン勢に、ドラムスのトニー・オックスレイ、ベースのバール・フィリップス、ピアノにジョン・テイラー…これだけ集まってツマラナイわけがないのです。18分強に及ぶ「Galata Bridge」。サーマンのバス・クラリネットでの静かなるソロがバンド形態での即興に発展していき、収束し、静と動が目まぐるしく入れ替わる。バール・フィリップスやトニー・オックスレイ、ジョン・テイラーがいい演奏をしています。トラック 3「Premonition」は叙事詩とでも呼びたくなる作品最大の見せ場。ビッグ・バンドがこうもカッコよくジャズが演奏できるのはイギリスならではのテイスト。テーマの上を縦横無尽に吹きまくるサーマンに痺れる。

@ 管理人
Webデベロッパー
ジャズやブラジル音楽が好きです。ふーん、これはジャズなのか、という名盤から、うん、これはジャズじゃないね、という名盤まで。ご意見・ご感想などがあればTwitterまで。@elenco