ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

切なさいっぱい宅録コラージュ・サイケ ビル・ホルト Bill Holt - Dreamies (1973)

Bill Holt - Dreamies (1973)

ビル・ホルト|ドリーミーズ

Genre:エクスペリメンタル
Style:コラージュ、サイケデリック・フォーク、宅録
Recording:1973
Release:1973
Label:Stone Theatre Productions
Bill Halt

'05年のMOJO誌の「Top 50 Most Out: There Albums of All Time」で37位にセレクトされた電子音楽フォークの逸品。ヤン富田の推薦盤でもあるらしく。確かに知覚の扉をノックしてくるんですが、それだけで済まないのは、彼の歌がとても哀愁あるメロディーで繰り返されて(それも執拗なまでに)、それとエクスペリメンタルなコラージュとのギャップが非常に美しいのです。

宅録だけだったらこういうことやってませんでした?私は10代の頃、TASCAMの4チャンネルMTRで色んな音源と自分の歌をミックスして楽しんでました。といっても今から50年前のこのアルバムと比べるわけにはいかないのですが、でも、たぶんこの切ないメロディーやポリティカルなメッセージを凝縮したコラージュとは別に、ここにはビル・ホルト自身の楽しみがいっぱい詰まってる気がするんですね。

ところで、潔いくらいビートルズ(ジョン・レノン)の「Revolution No. 9」からの影響を隠さないので、タイトルはずばり

  1. Program Ten
  2. Program Eleven

そういうところも好きな作品です。

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ジャズやブラジル音楽が好きです。ふーん、これはジャズなのか、という名盤から、うん、これはジャズじゃないね、という名盤まで。ご意見・ご感想などがあればX(旧Twitter)まで。@elenco