R.I.P. スティーヴ・グロスマン Steve Grossman - Terra Firma (1977)

スティーヴ・グロスマン|テラ・ファーマ
- Genre:ジャズ
- Style:ジャズ・ファンク、ハード・フュージョン
- Recording:1975-76
- Release:1977
- Label:PM
- Gene Perla (b), Jan Hammer (ep, synth), Don Alias (per), Steve Grossman (ts)
先月お亡くなりになったスティーブ・グロスマン(今日はゲイリー・ピーコックの訃報がツイートされていました)。1969年、ウェイン・ショーター Wayne Shorter の後任としてマイルス・デイヴィス Miles Davis のバンドに若干18歳で抜擢。以降「At Filmore East」「Bitches Brew」「Jack Johnson」「Live-Evil」といったマイルスの重要アルバムに参加。並行してエルヴィン・ジョーンズ Elvin Jones のバンドでも圧倒的なパフォーマンスを披露。そして、ストーン・アライアンス Stone Alliance で70年代を駆け抜けたスティーヴ・グロスマン。これは彼のリーダー作3作目。電化マイルスとリターン・トゥ・フォエヴァー Return To Forever が合体したようなリズム隊の上を縦横無尽に吹きまくるグロスマン絶頂期の演奏が聴きもの。
コルトレーン・ライクなアフロ・アフリカンなテーマでヤン・ハマーのエレピが最高にクールなグロスマンの代表曲「Katonah」。ドン・アライアスの超高速ビートが冴える「37 Willoughby Place」。アッパーなモーダル・ファンク「Enya」はアルバムの白眉。これグロスマンのテナーが多重録音です。「Inmate Man」は RTF が「Jack Johnson」やって、ゲストにコルトレーンを呼びました的なごった煮サウンドが凄い。以上はグロスマンのペンによるもの。
