初心者にもオススメなジャズ名盤・入門にも ランキング ベスト100選+α
最終更新日:2021-4-16

順不同です。ゆるーく追加更新中です。
V.A. - A Day In The Life: Impressions of Pepper
V.A. - ア・デイ・イン・ザ・ライフ - インプレッション・オブ・ペッパー
- Impulse!:2018

現代ジャズの精鋭たちが集ったサージェント・ペパーズへのオマージュ作品的企画アルバム。現在進行系のジャズのエッセンスが詰まっています。ヴァラエティーに富んでいて、それでいて一本芯の通っている画期的な作品ですので、ぜひ聴いてみてください。個人的にはマカヤ・マクレイヴンの「Lucy In The Sky With Diamonds」がベスト・トラックです。
- Antonio Sánchez - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
- Mary Halvorson - With A Little Help From My Friends
- Makaya McCraven - Lucy In The Sky With Diamonds
- Wildflower - Getting Better
- Cameron Graves - Fixing A Hole
- Keyon Harrold - She's Leaving Home
- Brandee Younger - Being For The Benefit of Mr. Kite!
- Onyx Collective - Within You Without You
- Sullivan Fortner - When I'm Sixty-Four
- Miles Mosley - Lovely Rita
- Shabaka & The Ancestors - Good Morning Good Morning
- Antonio Sánchez - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
- The JuJu Exchange - A Day In The Life
Kenny Dorham - Afro-Cuban
ケニー・ドーハム|アフロ・キューバン
- Blue Note:1955

ジャズにアフロ・ラテンをいち早く取り入れた先駆的なアルバムにして傑作。元々A面の4曲を10インチで発売していたものに、トラックを追加してアルバム化したもの。なので、アフロ・キューバンなのはA面ですが、B面もスリリングで隙のないハード・バップを聴かせてくれます。アート・ブレイキーとオスカー・ペッティフォードのリズム隊をバックに超豪華キャストが熱く繰り広げるソロ合戦も凄い。
Cecil Payne (bs), Oscar Pettiford (b), Carlos 'Potato' Valdes (congas), Art Blakey (ds), Horace Silver (p), Hank Mobley (ts), J.J. Johnson (tb), Kenny Dorham (tp)
Art Blakey's Jazz Messengers - Des Femmes Disparaissent (+ Les Tricheurs)
アート・ブレイキー ジャズ・メッセンジャーズ|殺られる(+危険な曲がり角)
- Fontana:1958

ジャズ・メッセンジャーズを紹介するなら「Moanin'」が定番ですが、ここでは手掛けたフランス映画のサントラをカップリングしたアルバムをどうぞ。
フィルム・ノワール作品のエドゥアール・モリナロ監督「殺られる」と、巨匠マルセル・カルネ監督の「危険な曲がり角」のサントラを収録。「死刑台のエレベーター」でいち早く商業的に成功を収めたマイルスに続けとばかりにアート・ブレイキーも腕をふるいます。「Générique 殺られるのテーマ」を含め「殺られる」はテナーのベニー・ゴルソンが3時間で書き上げたとか、バンドで3時間で吹き込んだとか、それらしい逸話もあります。
いわゆるシネ・ジャズといわれるジャンルですが、映画音楽としても50年代後期のジャズとしても非常にクオリティが高いです。リー・モーガンが聴けるジャズ・メッセンジャーとしても楽しめますよ。
Jimmy Merritt (b), Ray Brown (b), Art Blakey (ds), Gus Johnson (ds), Herb Ellis (g), Bobby Timmons (p), Oscar Peterson (p), Benny Golson (ts), Lee Morgan (tp)
André Previn's Trio Jazz - King Size!
アンドレ・プレヴィン|キング・サイズ
- Contemporary Records:1959

愛嬌のあるライオンさんジャケもイケてるアンドレ・プレヴィンのピアノ・トリオ人気盤。
マイ・フェア・レディの音楽はアンドレ・プレヴィンだったりと、映画音楽やクラシック畑では超がつく俊英で著名人でしたが(昨年19年にお亡くなりになりました)、50年代前後には白人ジャズ・ピアニストとしても大きな足跡を残しています。
リリースが59年ですから「Kind of Blue」と同年。有名盤とはいえ、モード・ジャズ創成期にこういうストレート・アヘッドなスウィング/バップをピアノ・トリオで聴かせてくれるというのは、もしかすると貴重かもしれませんね。
バックを固めるのはレッド・ミッチェル Red Mitchell (b)、フランキー・キャップ Frankie Capp (ds)。
Jutta Hipp - Jutta Hipp w/ Zoot Sims
ユタ・ヒップ|ウィズ・ズート・シムズ
- Blue Note:1956

ユタ・ヒップ唯一のクインテット作品。ユタのリーダー作ながら、ズート・シムズの演奏をお目当てで聴く方も多いはずのブルー・ノートのバップ名盤にして定番。1956年のズートは「Zoot」(Argo)、「Zoot Sims」(Ducretet Thomson)、「The Modern Art of Jazz」(Dawn) など代表作を録っています。
アフマド・アブドゥル・マリク Ahmed Abdul-Malik (b)、エド・シグペン Ed Thigpen (ds)、ユタ・ヒップ Jutta Hipp (p)、ズート・シムズ Zoot Sims (ts)、ジェリー・ロイド Jerry Lloyd (tp)
Terry Gibbs - A Jazz Band Ball, Second Set
テリー・ギブズ|ア・ジャズ・バンド・ボウル セカンド・セット
- Mode Records:1957

とにかくヴァイブのハード・バップが聴きたい!って感じならコレ!
アレンジャーにマーティ・ペイチ Marty Paich を迎えたヴィブラフォン3人の共演。テリー・ギブズ Terry Gibbs とヴィクター・フェルドマン Victor Feldman、それにラリー・バンカー Larry Bunker。
マックス・ベネット Max Bennett (b)、メル・ルイス Mel Lewis (ds)、ルー・レヴィ Lou Levy (p)。
Teddy Charles - Vibe-Rant
テディ・チャールズ|ヴァイブ・ラント
- Elektra:1957

メンバーはアディソン・ファーマー Addison Farmer (b)、ジェリー・シーガル Jerry Segal (ds)、マル・ウォルドロン Mal Waldron (p)、アイドリース・スリーマンIdrees Sulieman (tp)、そしてリーダーのテディ・チャールズ Teddy Charles (vib)。
あくまでもテディ・チャールズのリーダー作ですが、ちょっとアイドリース・スリーマンのワンホーン色が強いかな、と思ったりします。オリジナルとスタンダードがいい感じに配色されていて、ハード・バップを気軽に楽しみたいって時にはもってこいの内容です。モダン・ジャズ黄金期って感じがしますね。ちなみにアディソン・ファーマーはアート・ファーマー Art Farmer の双子の弟だったりします。
John Cameron Quartet - Off Centre
ジョン・キャメロン・カルテット|オフ・センター
- Deram:1969

1944年英国エセックス出身のピアニスト、ジョン・キャメロン。TVサントラや映画音楽を手掛ける等、幅広い分野で活躍したアレンジャー兼コンポーザー。特にドノヴァン Donovan の音楽プロデューサーを務めていたことで有名で、本作ではそのドノヴァンのセッション・メンバーだったハロルド・マクネア、ダニー・トンプソン、トニー・カーと共に全曲オリジナルで臨んだブリティッシュ・ジャズの名盤、69年作。
Branford Marsalis - Scenes In The City
ブランフォード・マルサリス|シーンズ・イン・ザ・シティ
- Columbia:1984

もしかするとスパイク・リー「モ・ベター・ブルーズ」のサントラのほうが有名かもしれないサックス・プレイヤー=ブランフォード・マルサリス。1983年にマイルス・デイヴィス晩年の「Decoy」に参加。これは翌84年にリリースされたリーダーデビュー作。この時若干24歳。ジャケットも中身も素晴らしいですよ。この翌年にはスティングの「ブルータートルの夢」に参加。
Romano Mussolini All Stars - Jazz Allo Studio 7
ロマーノ・ムッソリーニ|ジャズ・アロ・スタジオ・7
- Ricordi:1962

ロマーノ・ムッソリーニはその名が示す通り、元イタリア首相ベニート・ムッソリーニの息子。政治とは無縁でむしろジャズ・ピアニストや画家、それに売れない映画監督としてよく知られていたらしい。ジャズ・ピアニストとしてはヌンツィオ・ロトンド Nunzio Rotondo のクインテットで1956年にデビューし、チェット・ベイカーやディジー・ガレスピーとも共演経験がある。
A面はオール・スターズと銘打ったセプテット、B面はピアノ・トリオの吹き込みを収録。セプテットなら「San (Saint) Thomas」、トリオだったら「Moanin'」「Autumn Leaves」などスタンダードが粋。茶目っ気のあるイタリアン・ハード・バップを聴くことができる。
高柳昌行 セカンド・コンセプト|クール・ジョジョ
Masayuki Takayanagi - Cool Jojo
- Three Blined Mice:1979

日本アヴァンギャルド・ジャズ史上最高のギタリスト(の一人)高柳昌行が、1979年にTBMに残した「クール・ジャズ」に取り組んだ作品。弘勢憲二 (p), 井野信義 (b), 山崎泰弘 (ds) とのクァルテットで巨匠レニー・トリスターノをコンセプトにクールにキメる。
Jack Sheldon - The Quartet & The Quintet
ジャック・シェルドン|ザ・クアルテット・アンド・ザ・クインテンット
- Jazz West:1956

元々はカルテットとクインテットで別々の吹き込みだったものを一枚にしたレコード。ジャック・シェルドンはチェット・ベイカーやジェリー・マリガンらと並んで西海岸、いわゆるウェスト・コースト・サウンドの立役者のトランペッター。A面はワン・ホーン、B面はズート・シムズとの二管。軽快でノリの良いバップ・サウンドが楽しめます。
Jazz Quintet 60 - Fontana Presenting Jazz Quintet 60
ジャズ・クインテット・60|フォンタナ・プレゼンティング・ジャズ・クインテット・60
- Fontana:1963

ファースト・アルバムのMetronome盤と並んで Jazz Quintet 60 の幻の名盤と名高いセカンド・アルバム Fontana 盤。デンマークはコペンハーゲン吹き込み。このセカンド・アルバムを吹き込んだ後バンドは解散しますが、もう一枚未発表音源集が独Sonoramaから出ていてそちらもCD化されています。
Michael Naura Quintet - European Jazz Sound
ミハエル・ナウラ|ヨーロピアン・ジャズ・サウンド
- Brunswick:1963

このアルバムをミハエル・ナウラ(旧ソ連のリトアニア共和国出身でドイツに移住)の最高傑作とするかどうかは、エレピとヴィブラフォン中心の演奏になるその後の「Call」などをどう捉えるかによって変わりますが、60年代前半のヨーロッパで作られたアルバムでは屈指の名盤ということは間違いありません。まさにドイツのモダン・ジャズの夜明け。
Bjarne Rostvold Quartet & Trio - Jazz Journey
ビヨルネ・ロストヴォルド|ジャズ・ジャーニー
- Hit Records:1962

2002年に澤野工房が再発するまでは幻のユーロジャズ名盤とされていましたが(デンマーク産)、今や馬車ジャケですっかりお馴染みになった感があるビヨルネ・ロストヴェルドの一枚。
