至高のアフロ・ブルー、バードランドの奇跡!ジョン・コルトレーン John Coltrane - Live At Birdland (1964)
John Coltrane - ライヴ・アット・バードランド
- Genre:ジャズ
- Style:モーダル
- Recording:1963
- Release:1964
- Label:Impulse!
- ジョン・コルトレーン、マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーンズ
バードランドの「バード」はもちろんチャーリー・パーカーの愛称から。
アルバム Live At Birdland は、収録曲のうち半分がライブ録音、半分がスタジオ録音と変則的な作りになっています。当初、1963年10月8日のマンハッタンはバードランドでの黄金クァルテットによるライブで構成されリリースされる予定でしたが、その直後にアラバマ州バーミングハムの教会が KKK によって爆破され四人の黒人少女が犠牲になるというアラバマ事件が起きました。ようやく世論も黒人の公民権を認める方向に傾いていった時期で、事件を受けてコルトレーンは急遽「アラバマ Alabama」をゲルダー・スタジオで収録し、このアルバムに収めることになります。
冒頭曲の「アフロ・ブルー Afro Blue」は数回スタジオ録音が行われるも発表が見送られていた演目。出だしコルトレーンの丁寧なテーマのなぞりから3分くらいは抑え気味。3分20秒くらいからエルヴィンのドラムにマッコイが煽られて、そのまま4分50秒くらいにコルトレーンの咆哮が合流。エルヴィンのドラムがドライブしまくりで凄まじい。
「Afro Blue」のルーツを辿ると、キューバ出身のモンゴ・サンタマリア Mongo Santamaria に突き当たる。これにオスカー・ブラウン・ジュニア Oscar Brown Jr. によって書かれた詩が、アビー・リンカーンやディー・ディー・ブリッジウォーターによって歌われることになります。コンテンポラリーなものであればロバート・グラスパー Robert Glasper(歌はエリカ・バドゥ Erykah Badu)。ディー・ディー・ブリッジウォーターのアフロ・ブルーは、演奏やグルーヴからして(鈴も)コルトレーンのものがおそらく下敷きとしてあるのでしょう。
Mongo Santamaria - Afro Roots
- Genre:ジャズ
- Style:アフロ
- Recording:1958, 59
- Release:1972
- Label:Prestige
- Al McKibbon, Francisco Aguabella, Modesto Duran, Carlos Vidal, Mongo Santamaria, Willie Bobo
Abbey Lincoln – Abbey Is Blue
- Genre:ジャズ
- Style:ボーカル
- Recording:1959
- Release:1959
- Label:Riverside
Dee Dee Bridgewater – Afro Blue
- Genre:ジャズ
- Style:ボーカル、スピリチュアル
- Recording:1974
- Release:1974
- Label:Trio Records
- Cecil Bridgewater (arr), George Mraz (b), 日野元彦 (ds), Roland Hanna (p), Dee Dee Bridgewater (vo), Ron Bridgewater (ts)
Robert Glasper - Black Radio
- Genre:ジャズ、R&B
- Style:コンテンポラリー・ジャズ
- Release:2012
- Label:Blue Note