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ジャズの名盤探検隊

サン・ラーの名盤選とその大宇宙!The Discography of Cosmic Sun Ra

最終更新日:2020-09-25

Sun Ra

順不同です。随時追加更新中です。

Sun Ra - Space Is The Place

サン・ラー|スペイス・イズ・ザ・プレイス

Blue Thumb Records:1973
Sun Ra - Space Is The Place

1972年、サン・ラーと彼のアーケストラは誰も到達したことのない場所に来てしまいました。それがこの「Space Is The Place」。ジャズという垣根を超えて、アフリカもゴスペルもソウルも、スペース・エイジにニュー・ウェイヴやミニマル・ミュージック、電子音楽すら飲み込んで、しかもそのどれでもない音楽へと到達したのです。

Sun Ra Arkestra - Unity

サン・ラー・アーケストラ|ユニティ

Horo Records:1978
Sun Ra - Unity

このアルバムが今現在、Amazonでもサブスクでも聴けないのは驚きです。YouTubeで視聴してみてください。Discogsも。

録音は1977年10月24日・29日のNYストリーヴィルでのライブ、それに76年のフランスでの録音を若干加えた2枚組。全13曲中9曲がカバー。サン・ラーは基本オルガンを弾いてアーケストラを煽りまくります。アーケストラはアーケストラで20人規模でノリノリなので、密度の濃い演奏を90分近く楽しむことができる好盤です。ここから80年前後にかけてはサン・ラーは代表作となる名盤群をリリースしまくります。それもヨーロッパでのツアーなどから生まれることが多く、これもイタリアのホロ・レコーズからのリリースとなりました。

Unity という単語はかなりブラック・ジャズ界隈で使われていて、代表的なところだけでもアルバート・アイラーからファラオ・サンダース、バイロン・モリス、クリフォード・ソーントン、ラリー・ヤングなどなど。コルトレーンがユニティしようぜ的になれなかったんじゃないかというのも、以前記事にしました。サン・ラーは決してスピリチュアルではないので、この Unity が何を意味しているかをアルバムを聴きながら考えると面白いですね。

Sun Ra - Nuits de la Fondation Maeght Vol. 1

サン・ラー|Nuits de la Fondation Maeght Vol. 1

Shandar:1971
Sun Ra - Nuits de la Fondation Maeght Vol. 1

70年秋のヨーロッパ・ツアーで、8月3・5日のフランスでのライブを収めた「Nuits de la Fondation Maeght」。これには Vol. 1 と 2 があり、同時期の「It's After The End of The World」より2~3ヶ月前の記録になります。

サン・ラー・スタンダードである「Enlightment」で始まる Vol. 1。ジョン・ギルモアとジューン・タイソンのデュエットが天啓を告げるわけです。それに続く「The Star Gazers」はサン・ラーのピアノ・ソロで始まり、歌パートを経てから次第にピアノがパーカッシヴになり、その後一時の静けさを経てホーン隊の介入により13分に及ぶ「Shadow World」がスタート。サン・ラーのオルガンが入った辺りから異様なテンションでアーケストラが総力戦に突入。7分辺りから静けさが戻ったかと思うとサン・ラーのオルガン・ソロ。そしてB面を占める活火山のようなムーグ狂乱の祭典「The Cosmic Explorer」へとアーケストラは収斂していくのでした。Vol. 2 と併せてどうぞ。

Sun Ra - Nuits de la Fondation Maeght Vol. 2

サン・ラー|Nuits de la Fondation Maeght Vol. 2

Shandar:1971
Sun Ra - Nuits de la Fondation Maeght Vol. 2

Vo. 1 より総じてミニマル音楽的な印象を受ける、そう、70年代前期は、アーケストラにスペース・エイジ・ガムラン・ミュージック、もしくはスペース・エイジ・お囃子・ミュージックなる音楽的特性が見られるのです。それが顕著に現れているのが、この盤の「Friendly Galaxy Number 2」から「Spontaneous Simplicity」にかけてです(超カッコいいですよ)。Vol. 1 に引き続き、サン・ラーの狂乱のムーグ・ソロも聴けるので大変聴き応えがある作品となっております。

Sun Ra & His Intergalactic Research Arkestra - It's After The End of The World - Live At The Donaueschingen And Berlin Festivals

サン・ラー・アンド・ヒズ・インターギャラクティック・リサーチ・アーケストラ|イッツ・アフター・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド

MPS:1971
Sun Ra - It's After The End of The World

70年代初頭のヤバいブツがこれ。ジャケがヒエロニムス・ボスでリリースが MPS というところもいいですね。70年10月17日のドナウエッチンゲン・ミュージック・フェスティヴァルと11月7日のベルリン・ジャズ・フェスティヴァルのステージを収録しています。サン・ラーが70年代に欧州を精力的に回ったのは、即興演奏に対してより開かれた土地柄だったということもあるかもしれません。確かな手応えをステージ上で感じていたことでしょう。

4人の専属ダンサーを含むアーケストラは23人までに膨れ上がり、その中にはアラン・シルヴァの名前もあります。

この圧倒的音圧に時折浴びせられる聴衆の大喝采がまたいい。アーケストラのテンションもさぞ上がったことでしょう。

Abshlom Ben Shlomo (as, fl, cl), Danny Davis (as, fl, cl), Marshall Allen (as, fl, oboe, piccolo, fl), Danny Thompson (bs, as, fl), Pat Patrick (bs, ts, as, cl, b-cl, fl), Alejandro Blake Fearon (b), Robert Cummings (b-cl), Lex Humphries (ds), James Jackson (ds, oboe, fl), Augustus Browning (eh), Ahk Tal Ebah (mellophone, tp), Leroy Taylor (oboe, bassoon, b-cl), Sun Ra (key), Hazoume (per), Nimrod Hunt (per), Ife Tayo (per), Math Samba (per), John Gilmore (ts, per), Kwame Hadi (tp), Alan Silva (vln, viola, cello, b), June Tyson (vo)

Sun Ra - Space Probe

サン・ラー|スペース・プローブ

El Saturn Records:1974
Sun Ra - Space Probe

サン・ラーの60年代前半の実験性+70年代前半のシンセ実験が炙り出されたとんでもない編集盤。62年~64年頃に行われていた音響実験のなんと研ぎ澄まされていることか!「Earth Primitive Earth」というトラックの Primitive が示す原始、その原始地球への回帰を思わせる無機質で剥き出しの音像。タイトル・トラックは70年代初頭にフィラデルフィアで録音された、デヴィッド・チュードア David Tudor が憑依した奇天烈エレクトロニック・ミュージック。

John Gilmore (b-cl), James Jacson (ds), Nimrod Hunt (ds), Marshall Allen (fl), Sun Ra (key), Thea Barbara (vo)

Sun Ra & His Myth Science Arkestra - When Angels Speak of Love

サン・ラー・アンド・ヒズ・ミス・サイエンス・アーケストラ|ウェン・エンジェルズ・スピーク・オブ・ラブ

El Saturn Records:1966
Sun Ra - When Angels Speak of Love

1963年録音、66年リリース。ということは「Space Probe」と同時期ということもあり、音楽性は同じ方向を向いていると言っていいですが、こちらはカップリング盤ではないので、その分プリミティヴな統一感があります。また、特に冒頭「Celestial Fantasy」でのマーシャル・アレンのオーボエ(サン・ラーはゴング)に顕著ですが、無機質な音響・エコーはさらに発展し、空間の拡張が強く意識されています。

高速バップ・ナンバーの「The Idea of It All」、アフリカ性が押し出されたパーカッシヴな「Ecstasy of Being」、リラックスでムーディーな「When Angels Speak of Love」と続き、ラスト・トラックの「Next Stop Mars」では激しい即興バトルを聴くことができます。

Danny Davis (as), Marshall Allen (as, per), Pat Patrick (bs), Ronnie Boykins (b), Clifford Jarvis (ds), Danny Davis (per), Pat Patrick (per), Thomas 'Bugs' Hunter (per, reverb), Sun Ra (p), John Gilmore (ts, per), Walter Miller (tp)

Sun Ra Arkestra - Nuclear War

サン・ラー・アーケストラ|ニュークリア・ウォー

Y Records:1984
Sun Ra - Nuclear War

ヨーロッパでは、The Pop Group のレコード「Y」のディストリビューションで有名な Y Records からのリリースされた「Nuclear War」(その前に、Y Records のサンプラー「Birth of The Y」に「Celestial Road」のエディット版を提供している)。核問題を取り上げた社会派作品で82年9月に吹き込まれている。

79年3月28日のスリーマイル島での原子力発電所での大事故、その危険性や環境破壊に端を発したメッセージで、これを機に、サン・ラーは反テクノロジーに傾いていく。そして、太陽光発電を奨励しいくこととなる。このトラックは、現代にも通じる、というか一向に進歩していない人類への太陽神からのメッセージとして捉えるべきで、そのメッセージを受信したのがこの曲をカバーしたヨ・ラ・テンゴ Yo La Tengo やブライアン・リッチ Brian Ritchie だけのだというならそれは寂しすぎる。是非、核廃絶のテーマ曲として国連に取り上げてほしいものです。

「核戦争、マザー・ファッカー、分からないのか?、もし奴らがあのボタンを押したら、放射能、突然変異、どうする?お前もあの世行き」

Marshall Allen (as, fl), Danny Ray Thompson (bs), Hayes Burnett (bs), James Jacson (bassoon), Atakatune (per), Samarai Celestial (ds), James Jacson (ds), Danny Ray Thompson (fl), Vincent Chancey (fh), Sun Ra (key, vo), John Gilmore (ts), Tyron Hill (tb, bo), Walter Miller (tp)

Sun Ra - Lanquidity

サン・ラー|ランクィディティ

Philly Jazz:1978
Sun Ra - Lanquidity

記事があります。

反復するリズムとベースラインの上をたゆたう、フレーズともなんとも言えないサン・ラーのエレピ。サン・ラーの十八番の静と動のトリップ感やエキゾチシズムは鳴りを潜め、一定の音圧の中で繰り広げられるアシッドでミステリアスな宇宙旅行。洗練を極めたジャズ~クロスオーヴァーともいえなくないサウンドに、誰しもが驚く、というかブラインドで聴いたらサン・ラーだって分からないかもしれません。サン・ラーによるサン・ラーらしくないというところがサン・ラーらしい一大惑星絵巻でございます。

Sun Ra Quartet feat. John Gilmore - New Steps

サン・ラー・クァルテット feat. ジョン・ギルモア|ニュー・ステップス

Horo Records:1978
Sun Ra - New Steps

1978年1月の伊ローマのホロ・ヴォイス・スタジオでの吹き込み(2日・7日、8日・13日)。この時の吹き込みはこの「New Steps」と「Other Blues」としてそれぞれ2枚組LPとしてリリースされました。そして、このイタリア滞在が思わぬ副産物である世にも名高きライブ盤「Media Dream」と「Disco 3000」を産み落としたのでした。

それはさておいて、この「New Steps」も存外にいい味を出しているじゃないですか。クァルテットという編成上、サン・ラーがやりたいこと・やっていることが呪文がなくてもダイレクトに伝わってきます。特筆すべきはベース・レス編成なのにベースの音がしてくること。これ、サン・ラーが小型キーボードで弾いてるという…ある意味テクノです。「My Favorite Things」で聴けるこのいい感じのエレクトリック・ベース音に、ジョン・ギルモアがソロで挑むわけです。脇でピキーピキーとマイケル・レイのトランペットも奇声を発しています。スタンダードに続いての「Moon People」はこのアルバムでは異色のテレパシー・ジャズ。ジャーマン・エレクトロとガムランが合わさったらこんな感じでしょうか。マスト・リスン!

Luqman Ali (ds), Sun Ra (key), John Gilmore (ts, per), Michael Ray (tp, per)

Sun Ra - Disco 3000

サン・ラー|ディスコ 3000

El Saturn Records:1978
Sun Ra - Disco 3000

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1978年1月、サン・ラーご一行様は、つまりアーケストラはローマでレコーディングに臨んでいた、しかも4回。1月2日と7日の録音は「New Steps」、8日と13日の録音は「Other Blues」としてその年のうちにリリースされた。名義は「サン・ラー・カルテット feat. ジョン・ギルモア」…なぜアーケストラ名義ではないのか。どうやらローマの録音スタジオが狭すぎてアーケストラ全員が入れなかったために、サン・ラーがメンツをピック・アップしてこうなったらしい。

そしてこのサン・ラー軍団イタリア滞在は思わぬ副産物というか、後年にはこっちがメインだったんじゃないかと思われるほどの果実を産みます。それが1月23日頃から数回行われたらしいライブをコンパイルした「Media Dream」「Disco 3000」「Sound Mirror」の3作品…すなわちこの「Disco 3000」がそのうちの一枚。

Sun Ra - Media Dreams

サン・ラー|メディア・ドリーム

El Saturn Records:1978
Sun Ra - Media Dreams

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「Media Dream」は「Disco 3000」のちょうど2週間前のライブを捉えた記録。カルテット名義ということで、サン・ラーの電化プレイが中心になる曲では相変わらずドゥープなサウンドが聴きモノの割には、アコースティック・ピアノに持ち帰ると途端にオーソドックスなアンサンブルに早変わり。前者のいい例が「Constellation」や「Media Dreams」、後者は「Twings At Twilight」「Images」。特に後者では、アーケストラではなくカルテットでの身軽さを結構楽しんでいる様子が伝わってきます。

Sun Ra - Nothing Is...

サン・ラー|ナッシング・イズ…

ESP Disk:1966
Sun Ra - Nothing Is...

「The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 1」を録ったのが1965年4月20日。その直後の5月、NYでのライブを収めたのが本作。「The Heliocentric ~」よりもアグレッシブで、サン・ラーらしいエキゾチシズムも聴くことができます。リズム隊が素晴らしいので是非そこに注目していただきたいところです。聴きどころは冒頭の「Dancing Shadows」でのハード・ドライヴィンなアンサンブル、トラック 3「Exotic Forest」の呪術感たっぷりのエキゾチシズム(これはもうなにか召喚しています)、それから、大曲トラック 5「Shadow World」の静と動。ジャケットが現代美術といっていい素晴らしさ。

Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 1

サン・ラー|ザ・ヘリオセントリック・ワールズ・オブ・サン・ラー Vol. 1

ESP Disk:1965
Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 1

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Vol. 1である本作は1965年4月20日にスタジオ録音されリリースされたアルバム。真っ黒で抽象的なジャケットが印象的で、Vo. 2や Vol. 3のジャケットよりもアルバムの内容をよく表しているといえかもしれませんね。音楽性は前述したように、創造的かつ実験的(そういう意味でブラック・ジャズというほうが適切かもしれません)、音響的で、特に打楽器の多様・多用を特徴として挙げられます。そして、フリー・ジャズ、といいたくなる音楽性はありますが、どちらかというとフリー・インプロヴィゼーションに近い。巨大なサン・ラーという存在よりは、個々のプレイヤーの演奏、その静と動が尊重されていて、別にドバーッとやるわけでもなく、冷静かつ沈着に己等の音楽を導き出そうとしている姿が想像できるはずです。

Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 2

サン・ラー|ザ・ヘリオセントリック・ワールズ・オブ・サン・ラー Vol. 2

ESP Disk:1966
Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 2

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Vol. 2は、Vol. 1の約半年後の11月16日に録音されました。特に冒頭「The Sun Myth」、太陽神話とでも言えばよいのでしょうか、の18分にも及ぶの大作、そしてトラック 2と3をぶち抜く20分の静と動の交錯に目が行くかもしれません。が基本的な路線は Vol. 1と変わらず、1965年という時期にサン・ラーのバンドが志向した音楽的路線はこのような奥深いものだったと、一聴すれば気付けるに違いありません。ジャケットが最高にイカシテますね。

Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 3

サン・ラー|ザ・ヘリオセントリック・ワールズ・オブ・サン・ラー Vol. 3

ESP Disk:2005
Sun Ra - The Heliocentric Worlds of Sun Ra, Vol. 3

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Vol. 2 と同日に録音されながら日の目を見ることなくお蔵入りされ、突如21世紀のスペース・エイジにリリースされた Vol. 3、その名も「Lost Tapes」。1~3までぜひ聴いてほしいですが、一枚と言われれば Vol. 1。ですが、21世紀には Vol. 1~3までのセットがCDで販売されています。サン・ラー万歳。

Sun Ra & His Myth Science Solor Arkestra - The Antique Blacks

サン・ラー・アンド・ヒズ・ミス・サイエンス・ソーラー・アーケストラ|ジ・アンティーク・ブラックス

El Saturn Records:1978
Sun Ra - The Antique Blacks

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ラテンのリズムでちょっとサイケ・フレイバーのトラック 1「Song No. 1」、こいつでいきなり悶絶すること間違いなし。すごくいい感じで力が抜けていて、リード群のソロも素晴らしいですね。トラック 2「There Is Change in the Air」はサン・ラー流のゴスペル。中盤のギター・ソロからの展開の裏で通奏低音を奏でるサン・ラーのプレイに注目。これはもうバッハのブランデンブルク協奏曲第5番が宇宙アフリカ的に解釈されたといってもいいプレイではないかと。それにしてもこのフリーキーなギターを掻き鳴らす Sly なる人物は一体誰なんでしょうか。アルバムでも突出した存在として実に光ってます。

Sun Ra - Strange Celestial Road

サン・ラー|ストレンジ・セレスティアル・ロード

Rounder Records:1980
Sun Ra - Strange Celestial Road

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ジャケット、やっぱり宇宙ですね。これは惑星の周りを衛星が周回している様子でしょうか。大きな惑星はサン・ラー自身を表しているに違いありません。周りの衛星はなんでしょう。当時西欧世界を席巻していたニュー・ウェイブでしょうか、ディスコでしょうか。お前らもオレの周りを回っている衛星に過ぎないぜ、そんなサン・ラーの主張が聞こえてきそうです。しかもあながち間違えていないところが素晴らしいですね。

Sun Ra & His Intergalactic Myth Science Solor Arkestra - Sleeping Beauty

サン・ラー・アンド・ヒズ・インターギャラクティック・ミス・サイエンス・ソーラー・アーケストラ|スリーピング・ビューティー

El Saturn Records:1979
Sun Ra - Sleeping Beauty

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スピリチュアルを通り越してチル・アウトに達しそうなトラック 1「Springtime Again」はサン・ラー流ロマンティシズム。ビルド・アン・アーク Build An Ark もカヴァーした「Door of The Cosmos」はメローなジャズ・ファンク。タイトル・トラック「Sleeping Beauty」はピースフルでどこか牧歌的なナンバー。それにしても全編通してサン・ラーのエレピがこんなに気持ちいいとは!

Sun Ra & His Solor Arkestra - On Jupiter

サン・ラー・アンド・ヒズ・ソーラー・アーケストラ|オン・ジュピター

El Saturn Records:1979
Sun Ra - On Jupiter

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ここで大問題。Loose Joints ことアーサー・ラッセル Arthur Russell はサン・ラーを聴いていたんじゃないのか疑惑が持ち上がるのが(勝手に持ち上げる)、このアルバム収録の「UFO」。Loose Joints 名義のダンクラ大傑作「Is It All Over My Face」の下敷きになっているんじゃないのかというほどに、ベースラインやちょこちょこ動き回るオルガンがそれを想起させて止まない。「Is It All Over My Face」は1980年だし。という空想すら許すサン・ラー万歳。

Sun Ra - God Is More Than Love Can Ever Be

サン・ラー|ゴッド・イズ・モア・ザン・ラブ・キャン・エバー・ビー

El Saturn Records:1979
Sun Ra - God Is More Than Love Can Ever Be

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ヘイズ・バーネットとサマライ・セレスシャルとのピアノ・トリオ作品。他の79年前後の作品からは伺えしれない吹き込みに思われますが、その長いキャリアの中で、サン・ラーは、定期的にスウィングに回帰していたのではないかと思わせる節があります。驚くのではなくて、ルーティンとして聴いてあげると、きちんとスウィングの中にもサン・ラーらしさが垣間見えてこれはこれで楽しめたりします。

Sun Ra & His Astro Infinity Arkestra - Holiday For Soul Dance

サン・ラー・アンド・ヒズ・アストロ・インフィニティ・アーケストラ|ホリデー・フォー・ソウル・ダンス

Saturn Research:1970
Sun Ra - Holiday For Soul Dance

1970年リリースのサン・ラーと彼のバンドによるカヴァー集。その内実は1960年に行われたマラソン・セッションの中からカヴァーのみを抽出濃縮還元した代物。デューク・エリントンとフレッチャー・ヘンダーソンが、バップをすっ飛ばしたサン・ラーにとっていかに重要な存在であったかは、このようなコンピレーション盤から伺えたりします。シカゴ時代のナイス・スウィング集。

Sun Ra & His Astro Infinity Arkestra - Sound Sun Pleasure!!

サン・ラー・アンド・ヒズ・アストロ・インフィニティ・アーケストラ|サウンド・サン・プレジャー!

Saturn Records:1958/1970
Sun Ra - Sound Sun Pleasure!! (1970)

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「Jazz In Silhouette」と同時期のスタジオ・セッション。CDでのリリースに際して53~57年の初期録音も追加されています(トラック 7~13)。オリジナル・リリースは1970年。

一聴して、えっ、これサン・ラー?と思うほどストレート・アヘッドなスウィングで、ジャケットとの落差にびっくりするでしょう。きみはコスモを感じたことがあるか的宇宙感の開花前。ビッグバンはすでに始まっていたけれど、そこから漏れた曲も披露しておきたいから、という感じ。

Sun Ra & His Arkestra - Jazz In Silhouette

サン・ラー・アンド・ヒズ・アーケストラ|ジャズ・イン・シルエット

Saturn Record:1959
Sun Ra - Jazz In Silhouette (1959)

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1958年録音、1959年リリースのこのアルバムはサン・ラーの膨大なディスコグラフィーの中でも、比較的聴きやすい部類、というか本人はそんなこと意識していなくて、ジャズと宇宙音楽がやっとマリアージュし始めただけのことでしょう。ちなみに掲載のジャケットはオリジナルではないようです。

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