ジョエル・ロス Joel Ross - KingMaker (2019)

ジョエル・ロス|キングメイカー
- Genre:ジャズ
- Style:コンテンポラリー・ジャズ
- Release:2019
- Label:Blue Note
- Immanuel Wilkins (as), Benjamin Tiberio (b), Jeremy Dutton (ds), Jeremy Corren (p), Joel Ross (vib)
若手の現代ジャズ・プレイヤーとして超有望なジョエル・ロス(ヴィブラフォン)が、昨年ブルー・ノートからリリースしたリーダー第一作目。2019年度のジャズ・アルバムでは、個人的に3本の指に入るアルバムでした。とにかく楽曲・メロディが素晴らしく、しかもインタープレイの応酬も凄い。再生するたびに聴き入ってしまうこと間違いなし。大音量で聴くとド迫力、ボリュームを絞って聴くと良質のBGMになる稀有なアルバムではなかったでしょうか。
初めて聴いたときにはシカゴ音響派が活躍していた時代の音を思い出させたもので、ジョエル・ロスがシカゴ出身であることと何らかしらの関係があるのかと思ったり。アルバムの楽曲はジョエル・ロス本人のペンによるものが大半なのでさもありなん。
そんなジョエル・ロス、このアルバムをリリースする前に、すでに現代ジャズの名作群に参加しています。あのマカヤ・マクレイヴン Makaya McCraven の「Universal Beings」を筆頭に、ウォルター・スミス3世 Walter Smith III の「In Common」、ジェイムズ・フランシーズ James Francies の「Flight」、マーキス・ヒル Marquis Hillの「Modern Flows, Vol. 2」…今後の活躍がとても楽しみですね。
