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エレクトリック・リー・モーガン Lee Morgan - The Last Session (1972)

Lee Morgan - The Last Session (1972)

リー・モーガン|ザ・ラスト・セッション

Genre:ジャズ
Style:エレクトリック、ジャズ・ファンク
Recording:September 17 & 18, 1971
Release:1972
Label:Blue Note
Jymie Merritt (b), Reggie Workman (b, per), Freddie Waits (ds), Bobbi Humphrey (fl), Harold Mabern (key), Billy Harper (ts, afl), Grachan Moncur III (tb), Lee Morgan (tp, fh)

リー・モーガンのアルバム「The Last Session」は、ジャズのみならず、ファンクやソウルといった要素を含んだ作品として、彼の音楽的探求心と幅広い影響を反映しています。このアルバムは、1971年に録音され、モーガンが亡くなった後にリリースされたため、彼の最後の音楽的遺産として特別な意味を持っています。

「The Last Session」には、ファンクやソウルの要素が随所に見られます。アルバム全体を通して、ファンキーなリズムやグルーヴが織りなされ、その中にモーガンの独自の音楽性が輝きます。楽曲「Capra Black」や「Croquet Ballet」では、ファンキーなリズムとジャズのメロディが見事に融合し、聴衆を魅了します。さらに、「In What Direction Are You Headed?」や「Inner Passions Out」といった楽曲では、独特のリズム感とソウルフルなメロディが、モーガンの音楽的ビジョンを浮き彫りにします。

モーガンのトランペットの演奏は、その感情的な表現力と技術的な巧みさで称賛されます。彼の音色は深く魅力的であり、彼のフレーズは聴衆の心に深く刻み込まれます。アルバム全体が彼の情熱と才能を反映し、その音楽の幅広いスペクトラムを示しています。

また、アンサンブル全体の相互作用も素晴らしく、他のミュージシャンたちとのコラボレーションがアルバム全体の音楽的な一体感を高めています。彼らの演奏は、モーガンのトランペットと完璧に調和し、アルバムをより一層魅力的なものにしています。

このアルバムは、ジャズの伝統と革新を融合させ、多様な音楽のファンにとっても魅力的な作品となっています。モーガンの死後に発表されたこのアルバムは、彼の音楽的遺産を称えると同時に、彼の音楽の進化と変化を示す貴重な文化遺産となっています。その魅力と影響は、今なお多くの聴衆によって永遠に讃えられ続けることでしょう。

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