ジャズの名盤・名作をご紹介

ジャズの名盤探検隊

レアグル「Troublemaker」収録 ジョン・キャメロン John Cameron Quartet - Off Centre (1969)

John Cameron Quartet - Off Centre

ジョン・キャメロン・カルテット - オフ・センター

Genre:ジャズ
Style:ブリティッシュ・ジャズ
Release:1969
Label:Deram
Danny Thompson (b), Tony Carr (per), Harold McNair (fl, as, ts), John Cameron (p)

1944年英国エセックス出身のピアニスト、ジョン・キャメロン。TVサントラや映画音楽を手掛ける等、幅広い分野で活躍したアレンジャー兼コンポーザー。特にドノヴァン Donovan の音楽プロデューサーを務めていたことで有名で、本作ではそのドノヴァンのセッション・メンバーだったハロルド・マクネア、ダニー・トンプソン、トニー・カーと共に全曲オリジナルで臨んだブリティッシュ・ジャズの名盤、69年作。レア・グルーヴ方面でも有名で、なんと言っても Jazzman から再発もされたトラック 7「Troublemaker」のファンクネスが絶大な支持を得ています。

ジョン・キャメロンのコンポジションが多彩で、マルチな音楽性が発揮されているところは英国ジャズ名盤の面目躍如ですが、それ以上にフルート、アルト、テナーと八面六臂の活躍のハロルド・マクネアのプレイが全編に亘って素晴らしい。特に哀愁を感じさせる「Go Away, Come Back Another Day」でのフルートと、マイケル・ガーリックのアルバム並みの幽玄さでアルバムに彩りを添える「Wenceslas Square」でのフルートが耳に残ります。

@ 管理人
Webデベロッパー
ジャズやブラジル音楽が好きです。ふーん、これはジャズなのか、という名盤から、うん、これはジャズじゃないね、という名盤まで。ご意見・ご感想などがあればTwitterまで。@elenco